スタジアムの基準
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スタジアムの基準

 

サッカーの試合を行う会場のことをスタジアムと言います。日本には大小さまざまなスタジアムが存在しています。日本代表クラスのような大きな試合が行われているスタジアムもあれば、地域で行われるサッカーの試合で使用するスタジアムもあります。

 

日本にはJリーグというプロリーグがあり、レベルの違いによりJ1、J2、J3とあります。3つを合わせたプロクラブの合計は、57もあります。さらにJ3の下には社会人リーグが存在します。プロ契約はしていないアマチュアクラブですが、日本全国に多くの数があります。そのクラブも試合をするときには、地元のスタジアムを利用しています。

 

日本のスタジアムは、日本サッカー協会がガイドラインにより基準を定めています。これは国際的な水準を元に定められているものです。そこには安全性、フィールドの大きさ、記者席、観客席、トイレなどさまざまな基準があります。その中でも大事なものが収容人数です。収容人数によって、スタジアムはランク分けされることになります。

 

日本代表の試合を行うには最高ランクになり、収容人数が最低40,000人は必要です。40,000人以上となると、日本全国で見ても数が絞られてきます。例えば横浜市にある日産スタジアムもその一つです。収容人数は72,327人で、2002年の日韓ワールドカップ決勝、クラブワールドカップの決勝なども行われています。

 

その他大きな日本のスタジアムでいうと、埼玉スタジアム2002があります。ここはJリーグの浦和レッズがホームスタジアムとして利用し、収容人数は63,000人とかなり大きな規模です。この埼玉スタジアムの良さは、サッカー専用スタジアムであることです。

 

 

日産スタジアムの場合は、サッカー以外にも陸上競技も行えるように、フィールドの周りに陸上のトラックがあります。そうするとトラックがある分だけ、観客席からフィールドまでが遠くなります。しかしサッカー専用スタジアムだと、陸上トラックがなく、フィールドから観客席がかなり近いため、臨場感溢れる試合を観ることができます。

 

 

観る側としてはもちろんサッカー専用スタジアムの方がいいのですが、スタジアムを運営していく側からすると、サッカーの利用だけで採算が取れるのかは難しいところです。管理維持費がかかるため、サッカー以外でも多くの利用が見込めるように、陸上トラックを入れているスタジアムもあります。

 

ヨーロッパだと、サッカー専用スタジアムが当たり前のようにありますが、日本ではサッカー文化がそれほど根付いていなかったり、またJリーグの市場規模がそれほど大きくないため、サッカーだけで成り立たせることは難しいと言えます。

 

 

Jリーグにもスタジアムの基準がある
Jリーグでも、プロリーグとして相応しいスタジアムであるための基準が設けられています。それを満たすスタジアムをホームにしなければ、Jリーグに参加することができなくなってしまいます。ここでも同じく収容人数が重要な要素となります。

 

JリーグのトップリーグであるJ1では、収容人数が最低でも15,000人は必要です。もしその規模のスタジアムが地元になければ、改築して収容人数を増やさなければなりません。J2だと最低10,000人、J3でも5,000人の規模は必要です。

 

最近だとガンバ大阪がホームスタジアムを建設したことで話題になりました。大阪にある市立吹田スタジアムです。2015年に完成したばかりで、40,000人を収容できるサッカー専用のスタジアムです。

 

 

かなり大きな規模ですが、総工費140億円のうち、ほとんどを法人、個人からの寄付金で建てられたスタジアムです。サッカー専用のため、フィールドから観客席がかなり近く、どの席からでもフィールド全体がよく見える設計になっています。ちなみに2016年には日本代表の試合も行われました。

 

その他でも、JFLに所属するFC今治がスタジアムを建設して2017年夏には完成します。1998年フランス大会、2010年南アフリカ大会のワールドカップで日本代表監督だった岡田武史オーナーのクラブです。建設費は約3億円で、5,000人規模のスタジアムです。

 

 

JFLとはJ3の下に位置するリーグで、アマチュア最高峰のレベルです。2016年にさらに下にある、地域リーグを勝ち抜いてきてJFLに昇格したばかりのチームです。5,000人という規模から考えても、将来のJ3昇格を視野に入れていることが考えられます。大きいスタジアムではありませんが、JFLという立ち位置を考えると、新たにスタジアムを建設することはすごいことです。

 

 

芝で考えるピッチコンディション
フィールド一面に広がる緑色は天然芝です。日本にあるほとんどのサッカースタジアムは天然芝になっています。天然芝以外にも人口芝もありますが、試合で使用するフィールドでは少ないです。

 

スライディングをしたときに、人口芝だと滑りにくく、足に擦れると赤くなってしまい痛くなるため、ほとんどのスタジアムが天然芝です。スライディングが禁止されているフットサルだと、よく人口芝が使われています。

 

サッカーで人口芝だと練習場で使われていることがあります。本来は練習場も全て天然芝の方がいいのですが、天然芝は管理が大変です。天然なので、自然と芝は伸びてきます。

 

芝の管理はグランドキーパーがやるのですが、サッカーではピッチコンディションが重要なため、芝の長さをミリ単位で調整を行います。人を雇わなければならないため、その分維持費がかかってしまいます。しかし人工芝なら、一度張ってしまえば、伸びることもありません。

 

 

フィールドの天然芝ですが、一見どこも同じように見えて芝の長さが全く違います。実は芝の長さによってボールの動きが違ってくるのです。芝が短いとボールがよく動き、反対に芝が長いとボールが滑らないため、パスが通りにくく、ドリブルもやりにくいのです。

 

さらに試合前、芝に水を撒くと、ボールの滑りが良くなります。ボールにスピード感が出るため、パスをよく回してボール支配率を高めるサッカーをするチームには、大きなメリットがあります。

 

 

反対に相手がパスサッカーのチームだと、ホームスタジアムのときに、わざと芝を長くすることもあります。ボールの滑りを悪くすることで、相手の得意とするパスサッカーをさせないようにします。その辺りも含めて、芝一つから相手との駆け引きがあるのです。

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