カテナチオ
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カテナチオ

 

カテナチオとは守備を固める戦術のことを言います。ただし基本的には、イタリア代表の戦術のことを指します。このカテナチオとは、イタリア語で閂(かんぬき)の意味です。ゴールにカギをかけたような堅い守備が特徴です。

 

得点がめったに入らないサッカーでは、ゴールがたくさん入る試合を誰でも好むものです。オランダやスペインなどは、サッカーに華やかさを求めるため、より多くの得点が入る試合を好みます。1-0で勝つよりも、3-4で負ける方がいいという国民性です。

 

しかしイタリア人は全く逆で、1-0での勝利を好みます。イタリア代表もそれと同じで、わざと深く引いて守り、ボールを奪ってカウンターアタックで点を取るスタイルです。そのためカテナチオは、イタリア代表の伝統的な戦術になります。

 

最近ではイタリア代表と関係なく、守備が堅いことをカテナチオと呼ぶこともあります。またカテナチオはイタリア代表だけでなく、イタリアのプロサッカーリーグであるセリエAでも同様の戦術が多く取られます。

 

2010年のUEFAチャンピオンズリーグの準決勝で、セリエAチャンピオンのインテルは、当時世界一強かったバルセロナと対戦しました。ホーム&アウェー方式で行われて、第1戦をインテルがホームで3-1で勝利しました。

 

そして第2戦はバルセロナのホームで行われたのですが、当時のバルセロナは華麗なパスワークでゴールを量産するチームでした。スペイン国内には、そんなバルセロナを止めれるチームなど皆無の状況です。

 

そこで第1戦に勝利したインテルは、極端に引いて守備を固めて戦いました。極端な話、第2戦が0-0でもトータルスコアで決勝進出になるため、得点を狙うよりも失点しないことを最優先にして、とにかくゴール前を固めたのです。

 

パスワークが自慢のバルセロナは、相手にゴール前を固められると、スペースに空きがなく、攻めにくくなります。そんなインテルの守備に苦戦しながら、結局バルセロナが1-0で勝ったものの、トータルスコア3-2でインテルが決勝に進出しました。そしてそのまま決勝戦でも勝利して、その年のUEFAチャンピオンズリーグを制覇しました。


インテルは、この超守備的な戦術に世界から大ブーイングを浴びたのですが、これもサッカーの戦術の一つです。スペイン人にとっては面白くないかもしれませんが、カテナチオを最後まで貫いたイタリアらしい戦い方だったと思います。

 

 

イタリア代表のカテナチオ
カテナチオはイタリア代表の昔からの戦術です。セリエAでも同じ戦術を取るチームが多いため、代表に招集される選手は守備能力が高いです。他の国と比べても、ディフェンダーに有能な人材が集まっています。

 

2006年に開催されたドイツワールドカップでは、カテナチオの本領を発揮しました。当時世界一とも言われたゴールキーパーのブッフォン、世界トップクラスのディフェンス力を持つ、ネスタとカンナバーロというすごい2人のセンターバックがいました。イタリア代表は、ゴールキーパーとセンターバックによる中央の守備が安定感抜群でした。


ちなみに2006年大会はイタリア代表が優勝したのですが、グループリーグから決勝まで全7試合で、得点を取られたのは、たったの2失点でした。ちなみにそのうちの1点はオウンゴールで、残りの1点は決勝戦で取られたものです。

 

毎年ヨーロッパで活躍した選手個人に贈られるバロンドールという賞があります。50年以上続く伝統的な賞ですが、サッカー記者による投票で決められるため、通常は印象に残りやすいフォワードやミッドフィルダーが選ばれるものです。

 

しかし2006年のバロンドールは、ワールドカップに優勝したカンナバーロでした。ディフェンダーとしての受賞は珍しく、50年以上の歴史がある中で3人目の受賞です。ちなみに2006年の第2位は、同じイタリア代表のブッフォンでした。


最近ではスター選手がいなくなったと言われるイタリア代表ですが、2016年のEUROでは、大会史上初の2試合連続で枠内シュートを1本も打たれなかった快挙を成し遂げました。ゴール枠内に一本も打たれなかったということは、ゴールを決められることがないということです。

 

グループリーグでは、強豪のベルギーとスウェーデンを下して、さらに決勝トーナメント1回戦では、前回覇者のスペインにも勝ちました。残念ながらベスト8で、ドイツ代表にPK戦で敗れてしまいましたが、現在でもカテナチオのメンタリティは受け継がれています。

 

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