ビルドアップ
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ビルドアップ

 

最近サッカーでよく使う言葉に、ビルドアップがあります。これは攻撃の組み立てのことを言います。特にディフェンスからの攻撃の組み立てのときに使います。詳しく説明すると、相手に攻撃されて、自陣のゴール前でボールを奪ったとします。その後すぐに守備から攻撃へと切り替えます。

 

ゴールを決めるためには、今ディフェンダーが持っているボールを、相手ゴールの近くにいるフォワードのところまで運ばなければなりません。そのためには、ボールをディフェンダーからミッドフィルダーへ、さらにフォワードへと順番につないでいく必要があります。つまりディフェンダーがボールを奪ってから、攻撃を組み立てる必要があり、これをビルドアップと言います。

 

攻撃の組み立ては、昔は中盤の選手が行っていました。フォワードの近くにいる攻撃的ミッドフィルダーの選手が指示を出しながら、パスを出していました。そのため司令塔とも呼ばれていました。当時でいえば、日本代表だった中田英寿さんがそうでした。

 

しかしその後、攻撃の組み立てを担う選手が、攻撃的ミッドフィルダーから守備的ミッドフィルダーへと移っていきます。次第に、ボランチの位置からパスを出す選手が現れました。イタリア代表のアンドレア・ピルロという選手です。

 

もともとは攻撃的ミッドフィルダーの選手で、パスの精度が高く、テクニックもあるかなり上手い選手でした。しかしチームでのポジションがなく、たまたまケガした選手のおかげで空いたボランチに志願して出場し、それがフィットしてそのままボランチの位置に収まりました。ボランチの位置からパスを出す選手をレジスタと言います。

 

しかしそれも10年前の話です。最近では、パスを供給する役目はボランチからさらに下がり、ディフェンダーやゴールキーパーになりました。昔に比べて、より後ろのエリアからパスをつないでいくことが求められています。

 

昔のディフェンダーは体が大きくて、相手の攻撃選手のことを体を張って止めることが仕事でした。それは今も変わらないですが、最近ではプラスの要素として巧さも求められています。パスやドリブルなどの技術がないとディフェンダーとしての評価が上がらない、攻撃的なディフェンダーが求められる時代になったのです。

 

 

またボランチが本職の選手に、ディフェンスの中央であるセンターバックをさせるチームもあります。ミッドフィルダーの方が足元の技術が高いため、ボランチの選手にそのままディフェンダーをやらせるのです。そういったことも最近では起こっています。

 

ディフェンダーがボールを持つと、相手はそのボールを奪おうとやってきます(これをプレッシングと言います)。ディフェンスにも激しいプレスがかけられます。そうすると、プレッシングにきた相手選手がいたスペースに空きができます。

 

そういった相手のスペースを見つけて、味方にパスを出していきます。ビルドアップとは、守備から攻撃に移行するときに、最後尾の選手からパスをつないで、徐々に前にボールを運んでいく状況です。

 

またビルドアップでディフェンダーが前に上がってくると、それに伴いチームを全体的に押し上げる効果もあります。ディフェンダーがハーフウェイラインまで運ぶと、自然とオフサイドラインも上がるため、相手選手も下がらざるを得ません。そうすると、より長く攻撃することができます。

 

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