キャンプ地選びの重要性
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キャンプ地選びの重要性

 

ワールドカップ本大会に出場する32ヶ国で、まずはグループリーグの抽選を行います。秋頃には全ての出場国が出揃うので、12月頃に抽選が行われます。組み合わせは本大会の半年前に決めてしまうため、対戦相手が決まると、テレビや雑誌でもワールドカップの話題が増えてきます。

 

半年前は早いように感じるかもしれないですが、ワールドカップでは準備期間が必要になります。まずは対戦相手の分析が必要です。どういう選手が選ばれそうなのか、監督の戦術、選手交代のタイミングなどを過去の試合を見ながら行います。

 

またワールドカップ直前には合宿も行います。本番に向けての調整となりますが、そのときに使うキャンプ地の選定を開催国で行います。本大会が始まってからも、代表チームの拠点となる場所になります。選手のコンディションを上げていくための重要な場所になるため、各国のサッカー協会は慎重に考えます。

 

まずグループリーグで対戦するスタジアムの場所を考慮して、拠点となる宿泊施設を決めます。試合会場への移動などもあるため、あまり遠いと選手に負担となります。

 

一つの国に良い宿泊施設は限られています。さらにサッカーの練習場が近くにないといけないとなると、なおさらです。出場する32ヶ国で取り合いになるため、キャンプ地の選定は早い者勝ちになります。

 

2014年のブラジル大会では、日本もキャンプ地選びをしています。日本は世界でも早くワールドカップ出場を決めたことで、どこの国よりも早く動くことができたので有利になりました。結果日本代表はイトゥと言う都市を選びました。

 

フィットネスジム、サウナ、プール、マッサージなど至れり尽くせりの環境です。また日本サッカー協会が、特別に要望したことで、日本人が好きなお風呂を各部屋につけました。それにより選手が少しでもリラックスできるようにといった配慮です。

 

ワールドカップ中は、食事にも気を使うため、シェフを日本から連れてきたり、現地で調達できない日本の食材も、日本から持ち込んだりします。現地の食材を使って、食中毒になったら大変なので、信頼できる食材が必要になってきます。長期間の海外での合宿だと日本食も食べたくなるため、用意することもあります。

 

また同じ2014年ブラジル大会でのドイツ代表は、良い宿泊施設がないからと、総工費17億円をかけて、新しいキャンプ地を作ってしまいました。こういった例はあまりないのですが、それくらいどの国も真剣になります。移動の疲れを減らしたり、練習に集中できる環境が大事になります。ちなみにドイツ代表は2014年は優勝したので、結果オーライでした。

 

 

日本代表のイトゥは失敗だった
ブラジルは6月だと南半球になるため、季節は日本と反対になり冬になります。また国土が広いため、場所によって暑かったり、涼しかったりします。気温の変化がある場所でした。

 

日本代表が拠点に選んだイトゥは、比較的涼しい場所でした。暑い中で戦った選手の体の疲れを取るために、わざと選んだわけです。そこでグループリーグの試合が終わるたびに、イトゥへ帰って調整していました。

 

しかしこれがブラジル大会での、日本代表の敗因の一つだと言われています。ブラジル大会のグループリーグは、2敗1分けと散々な結果でした。

 

イトゥと試合を行う地域の気候で、気温差がありました。涼しいところから、前日にスタジアムに移動したため、体が本番の暑さに慣れなかったのです。スタミナの消耗が激しく、運動量が落ちてしまいました。このように本番に向けたコンディション調整には、気を使わなければなりません。

 

グループリーグ3戦目は、クイアバという場所で行われたのですが、日本代表は変わらず前日移動でした。しかし対戦したコロンビアは、2日前に移動して体を慣れさせていたのです。こういった選手への体を考えることが重要になってきます。

 

2010年の南アフリカ大会では、日本代表はベスト16に進出しました。初戦のカメルーン戦は、標高の高い場所になるため、事前に標高が高いスイスでキャンプを行ったのです。

 

高地トレーニングを行ってから、そのまま南アフリカに入ったため、運動量が落ちることなく、初戦に勝つことができました。試合で勝つためには、試合に入る前の準備が重要になってきます。

 

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