海外サッカー

ヨーロッパ各リーグ戦の外国人枠を説明するよ!

ヨーロッパは世界で最もレベルが高いリーグ戦がいくつもあります。

そのためヨーロッパだけでなく、南米、アフリカ、アジアなど世界中から選手が集まります。

ところが各国で行われているリーグ戦には外国人枠が設けられています。

そのため南米やアジアなどの選手の獲得には制限があります。

そこで今回は、ヨーロッパ各国リーグ戦の外国人枠について見ていきましょう。

パンダモくん
パンダモくん
日本人選手はヨーロッパでは外国人扱い!少ない枠を勝ち取らなきゃいけないから大変なんだ〜
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EU国籍選手は外国人にならない

まずヨーロッパサッカーでは大きな前提があります。

それはEU圏内の国籍を持つ選手は外国人扱いにならないことです。

EU加盟国(Wikipediaより)

かつてはどの国も国内選手以外は全て外国人として扱っていました。

ところが1993年に欧州司法裁判所によって出されたボスマン判決によって、ヨーロッパサッカーに大きく流れが変わることになりました。

このボスマン判決によって、以下のことが示されています。

  1. クラブと契約が満了した選手は自由に移籍できる
  2. EU加盟国間では就労制限がないためサッカーも同様である

それ以降、ヨーロッパ中から外国人枠を気にせず選手を獲得することが可能となりました。

パンダモくん
パンダモくん
90年代後半からヨーロッパはどこも多国籍チームになったんだ!

なお選手の移籍については以下の記事で詳しく説明しています。

ヨーロッパサッカーの移籍のルールを解説するよ!サッカー選手は普段クラブチームと契約してお給料をもらっています。 でもときには違うクラブチームへ行きたいって思うこともあるはずです...
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ホームグロウン制度って何?

説明したようにヨーロッパサッカーでは、EU圏内の国籍を持つ選手は外国人扱いになりません。

それによってチームに大きな影響を及ぼすことになりました。

ヨーロッパのリーグ戦で国内出身の選手が大事にされなくなった

例えばJリーグだと、当然ながらチーム内のほとんどの選手は日本人です。

ところがヨーロッパでは、国内出身選手がほとんどいないことすらあります。

特にイングランドのプレミアリーグでは、スタメン11人全員が外国人ということもありました。

それによってイングランド代表は、プレミアリーグで選手が育たないために大舞台で結果を残せなくなってしまいました。

パンダモくん
パンダモくん
プレミアリーグは世界一だと言われているんだ!なのにイングランド代表が弱いって皮肉だね〜

そこでイングランドのプレミアリーグは、クラブにあるルールを定めることにしました。

それがホームグロウン制度です。

ホームグロウン制度とは、一定人数の母国およびクラブ出身選手を加えなければいけないルール

ホームグロウン制度のルール

プレミアリーグでは、EU圏内国籍の選手は何人獲得しても問題ありません。

しかしホームグロウン制度によって、事実上外国人の起用が制限されています。

具体的なルールは以下のようになっています。

  • トップチームの登録人数25人のうち、8人は国内選手を加える必要がある
  • 国内選手とは、21歳のシーズンが終了するまでに少なくとも3年間を国内で過ごした選手

プレミアリーグのチームはこれによって、非国内選手を強制的に17人までに抑える必要が出てきました。

パンダモくん
パンダモくん
優秀な国内選手はどのクラブからも重宝されるんだ!代表クラスの選手は取り合いだよ!

またプレミアリーグだけでなく、同様のルールが各国リーグ戦でも設けられています。

UEFAの大会にも適用される

さらに各国リーグ戦だけでなく、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)もホームグロウン制度の導入しています。

  • UEFAチャンピオンズリーグ
  • UEFAヨーロッパリーグ

この2つの大会においても、出場するクラブは国を問わずルールに従う必要があります。

UEFAチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの違いは何?日本で行われるサッカーの試合では主に2つの種類に分かれます。 代表チームの試合→日本代表 クラブチームの試合→Jリーグなど ...

なおUEFAのホームグロウン制度はさらに厳しくなっています。

  • 登録人数25人のうち8人は国内選手を加える必要がある
  • その8人のうち4人は自クラブのユース出身選手とする

国内選手8人だけではありません。

自分のクラブで育てた選手を4人以上入れる必要があります。

パンダモくん
パンダモくん
どうしても優秀な選手を育てられないチームは、仕方なく21人で登録することもあるんだよ!
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各国リーグ戦ごとの外国人枠

これまではヨーロッパサッカーに共通することについて説明してきました。

しかし実際の外国人枠は、各国のリーグ戦によって全く異なってきます。

そこでここからは、各国リーグ戦ごとの外国人枠について見ていきましょう。

スペイン:ラ・リーガ

スペインは、ヨーロッパ主要リーグの中で最も厳しい外国人枠が設けられています。

スペインの外国人枠:EU外の選手はベンチ入り・出場ともに3人まで

つまり登録25人のうち、ヨーロッパ国籍を持たない選手は3人しか加えることができません。

なぜこのように厳しいルールが定められているのかというと、なるべく国内で選手を育てることをクラブに推奨しているからです。

パンダモくん
パンダモくん
日本人選手がスペインで活躍するのはすごいんだよ!だって厳しい競争を勝ち抜かないと行けないからね!

ところが実際にスペインのクラブチームを見てみると、南米やアフリカ選手が多く加わっていることがあります。

例えばバルセロナで見てみます。

  • リオネル・メッシ(アルゼンチン)
  • ルイス・スアレス(ウルグアイ)
  • アルトゥロ・ビダル(チリ)
  • アルトゥール(ブラジル)

明らかに南米選手が4人以上も在籍しています。

ところがこれはルール違反にはなりません。

理由:選手によっては南米とヨーロッパの二重国籍を持っているから

例えばリオネル・メッシは、アルゼンチン国籍がありながらもスペイン国籍も所有しています。

この場合には、外国人枠として扱われることがありません。

スペイン国籍は取得しやすく、5年間スペインでプレーすれば国籍を取得することができます。

そのため選手は一つでも外国人枠を空けるために、率先して二重国籍となっています。

パンダモくん
パンダモくん
日本では二重国籍が認められていないんだ!だからスペイン国籍は取れないんだよ!

イングランド:プレミアリーグ

イングランドのプレミアリーグは、スペインとは反対に外国人枠がとても緩いです。

イングランドの外国人枠:何人でもベンチ入りや出場させることができる

ただしこれだとチームは積極的に外国人選手を獲得してしまうため、国内選手のポジションが危ぶまれてしまいます。

その結果、先ほど説明したホームグロウン制度ができました。

さらに1999年にイギリス内務省は、EU以外の国からの選手に労働許可を与えるための基準を厳しくしました。

それが以下の基準です。

  • 過去2年間のA代表の試合に75%以上でプレーしていること
  • 過去2年間のFIFA世界ランキングで70位以内に入っていること

つまり有力な選手以外はプレミアリーグでプレーすることができません。

特に日本からイングランドへ移籍した選手でも、労働許可が降りないためにプレーできなかったケースもあります。

パンダモくん
パンダモくん
2016年にアーセナルへ移籍した浅野選手は労働許可が降りなかった!だからドイツへレンタル移籍したんだよ!

ただし選手がこれらの基準を満たしていない場合でも、サインを希望するクラブは訴えることができます。

その場合、将来有望な選手など特例で認められるケースもあります。

ドイツ:ブンデスリーガ

ドイツのブンデスリーガは、日本人選手が多く移籍することで有名です。

ドイツの外国人枠はこのようになっています。

ドイツの外国人枠:2006-07シーズン以降、外国人枠が撤廃された

イングランドと同様に、外国人に対して人数制限のルールがありません。

しかし外国人ではなく国内選手に対するルールがあります。

  • 各チームは12人以上のドイツ国籍を持つ選手が必要
  • 4人が国内クラブで育成された選手

ドイツもスペインと同様に、ドイツとの二重国籍による登録が認められています。

そのため他国代表ながらドイツ人枠としてプレーすることが可能です。

パンダモくん
パンダモくん
ドイツ代表にも二重国籍選手が多いんだよ!ヨーロッパでは結構当たり前なんだ!

イタリア:セリエA

イタリアのセリエAは、最も外国人枠のルールが少し変わった国です。

イタリアの外国人枠はこのようになっています。

イタリアの外国人枠:各チーム毎年2人までEU圏外選手を獲得できる

これだけだと非常にわかりやすいのですが、さらに細かく次のようなルールも設けられています。

  • 一度イタリアでプレーした選手は、外国人扱いにならない
  • 同じセリエAからなら何人でも外国人選手を獲得できる

つまりセリエA以外の他国チームからの外国人獲得枠が2人までということになります。

このようにセリエAでは、他の国にはない独自の外国人枠ルールを設けています。

また他国と同様に二重国籍も認められています。

EU圏外選手でも、10年以上セリエAでプレーすればイタリア国籍が取得することができます。

なおイタリアでもUEFAと同様のホームグロウン制度が導入されており、以下のルールが設定されています。

  • 選手の登録人数は25人まで
  • そのうち8人以上は国内出身選手
  • そのうち4人以上はユース出身選手
パンダモくん
パンダモくん
セリエAも日本人選手が少ない!今後はもっと多くの選手が移籍してくれるといいな〜
  • ヨーロッパではEU圏内の国籍選手は外国人扱いにならない
  • 国内選手を大事にするためホームグロウン制度がある
  • 実際の外国人枠は、各国リーグ戦によって全く異なっている