パワープレー
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パワープレー

 

試合終盤に負けていて、どうしても1点が欲しいときによく使われる戦術に、パワープレーがあります。通常はショートパスをつないで攻めていきますが、パワープレーは強引に得点を狙いにいくスタイルです。

 

試合終了まで残り10分くらいになると、多くの選手が前線に上がり始めます。特に身長が高く、ヘディングが強い選手がどんどん上がっていきます。時には守備の要となるセンターバックでも前線に上がることもあります。身長が高く、体格がいい選手は、パワープレーに適しているからです。

 

前線に大きな選手を配置したら、その他の選手は細かなパスではなく、ロングパス一本でどんどんボールを相手のゴール前に入れていきます。パワープレーのために前線に上がった選手は、そのパスをヘディングなどで競ってチャンスを作ります。

 

パワープレーというのは、とりあえずゴール前にボールを入れることで、こぼれ球を拾えばチャンスが広がるという考え方です。残り時間が少ないため、後方でパスを回していると、時間がもったいないし、なかなかゴールできません。しかも相手も守備を固めてくる時間になってきます。

 

そんなゴールを決めることが難しい状況の中、1点を取りに行くためには、パワープレーが有効になります。ショートパスだと時間がかかるところを、ロングボールだと1本でチャンスが作れるため、相手ゴール前に入れて、勝負させることになります。

 

また格上の相手だと、何度も決定的なチャンスを作ることができません。そこでヘディングで背った後のセカンドボールを拾っていくことで、チャンスを広げていきます。ロングボールはそのためのパスです。

 

 

ただしロングボールはショートパスに比べて、精度が落ちるのが欠点です。そのためターゲットとなる選手に正確なロングボールを送れる選手が必要です。しかもロングボール1本で、そのままヘディングしてゴールすることはなかなか難しいため、セカンドボールをきっちり拾う必要あります。

 

また格上の相手に対して守備を固めて、ボール奪取と同時にロングボールを送っていると、センターバックは自陣ゴールから相手ゴールまでを何度も往復しなければならなくなります。つまりパワープレーは90分続けることは戦術は難しいと言えます。残り時間が少ないからこそ、センターバックが上がりっぱなしで1点を取りに行くことができます。まさに捨て身の攻撃です。

 

ちなみに2014年のブラジルワールドカップの時に、日本代表がそれまでやってきたショートパスで相手を崩すポゼッションサッカーを捨てて、残り少ない時間でパワープレーに出たため、批判されたことがあります。


日本代表だとセンターバックで189cmもある吉田麻也選手が、パワープレーに参加しています。大柄なセンターフォワードがいれば、わざわざセンターバックは前線に上がらなくてもいいのですが、身長が低い日本代表には、高身長の選手は貴重な存在です。ただしあまりパワープレーで得点したことを見たことがないので、日本代表では慎重になって欲しいところです。

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