フェアプレーと汚いプレー
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フェアプレーと汚いプレー

 

サッカーは競技人口が多いため、選手のプレースタイルもさまざまです。ずるいことがキライで紳士的に戦う選手もいれば、どんな手段を使ってでも勝ちたいと思う選手もいます。正直でみんなの見本となるプレーのことをサッカーではフェアプレーと言います。

 

サッカーは選手同士がぶつかり合う、体の接触が多いスポーツです。例えば試合中の接触プレーにより選手がケガをすると、立っていることができずその場に倒れ込みます。アキレス腱や靭帯に関わるような重傷のときであれば、まず動くことができません。

 

しかし選手がケガをして倒れたとしても、そこにファウルがなければプレーは続行されます。ファウルやボールが白線から外に出るなどしない限り、試合は中断されることはありません。中断しないと、もちろん救護班もピッチ内には入れないため、ケガをした選手の手当ができません。

 

もしケガで倒れている選手が味方であれば、当然早く手当して欲しいと思うため、ボールを持っていたら、わざと外に出してプレーをいったん止めようとします。しかしそのときボールを持っているのが相手チームであれば、ケガで動けない選手がいて一人少なくなっているため、チャンスだと思い攻めることもできます。

 

サッカーではプレーが止まらないため、これはルール上問題ありません。しかし実際は、相手チームの選手がケガをして倒れていても、わざとボールを白線の外へ出して試合をいったん止めようとします。これはルールがあるからやるのではなく、相手選手に敬意を払って行うことです。素晴らしいスポーツマンシップと言えます。

 

そして治療が終わると試合が再開されます。タッチラインにボールを出したのが相手の好意であっても、ルールとしては最後にボールに触ったのが相手チームになるため、ケガをした選手のチームのスローインから再開されます。

 

しかし相手チームはこちらの選手のために、わざと試合を止めてくれたのですから、そのままボールをもらうことは許されません。むしろ感謝しなければならないはずです。そこでスローインはいったんケガをした選手のチームが行いますが、その後すぐに相手チームにボールを返すことをします。こうしたフェアプレーに対しては、観客席から自然と拍手が起こります。

 

フェアプレーは世界的に認められています。その証拠に、ゴールを多く決めたりして活躍した選手は、もちろん表彰されますが、それとは別にフェアプレーだけの賞があります。毎年、国際サッカー連盟はFIFAフェアプレー賞を表彰しています。良い振る舞いをした個人やチームに贈られる賞で、2011年には日本サッカー協会も受賞しています。

 

ちなみにワールドカップでも、大会を通して活躍した選手にはMVP、最も得点した選手には得点王がありますが、大会を通してイエローカードとレッドカードが少ない代表チームにはフェアプレー賞が贈られます。世界トップ選手が集まる大会だからそこ、世界中の子ども達にさまざまな影響を与えます。そういった点からもフェアプレーは重要視されているのです。

 

 

 

対照的な汚いプレー
フェアプレーがあれば、反対に汚いプレーもあります。試合中によくあるのが、審判にわからないように体をぶつけたり、ユニフォームを引っ張ったりすることはよくあります。または汚い言葉で相手を挑発することもあります。こういったことは、相手選手に冷静さを失わせるために行います。

 

先ほど試合中に倒れた選手がいると、相手チームはいったんプレーを止めるために、わざとボールを外に出す話をしましたが、これを悪用して試合終盤に時間稼ぎをしようと、痛くもないのにわざと倒れる選手もいます。

 

しかしホントに痛いのかどうかは、その選手にしかわかりません。そのため怪しいと思っても、相手チームはいったんボールを外に出して、プレーを止めざるを得ないのです。サッカーでは、このようなずる賢い選手も多くいます。

 

もっと悪質だとペナルティエリア内で、相手選手の体が少ししか当たっていないのに、大げさに倒れる選手がいます。もっとひどいと相手選手と当たってもいないのに、ファウルをされたかのようにわざと倒れる選手もいます。これらは当然ですが、ペナルティエリア内でファウルをもらうことで、PKを獲得しようと企んでいます。

 

この当たっていないのに、わざと倒れてファウルをもらおうとすることをシュミレーション、またはダイブと言います。シュミレーションは審判を欺く行為として、バレたときにはイエローカードの対象になります。このようにわざと倒れることが多い選手のことを、皮肉ってダイバーと呼んだりもします。

 

日本代表の試合で、他のアジアの国と対戦しているのを見ていると、シュミレーションをしている選手をよく見かけます。アジアでは格上となる日本に勝つためなら、手段を選ばずさまざまなことをしてきます。

 

シュミレーションは汚いプレーのため、日本人はほとんどやりませんが、他の国では勝つために当たり前のように行われています。世界で戦うためには、フェアプレーだけでは勝つことができないこともまた事実なのです。

 

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