キックオフ前にコイントスを行う
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キックオフ前にコイントスを行う

 

日本代表の中継などで、試合が始まる前の部分を見たことがあるでしょうか。まずは選手が入場して一列に並んでから、その後対戦する両国の国歌斉唱があります。テレビ中継でもたいていはこの部分まで放送してくれます。

 

そして国歌斉唱が終わり次第、相手チームの選手全員と順番に握手をしてからピッチに散らばっていきます。このときに両チーム一人ずつ主審に呼ばれて、何か話し合いをしているシーンを見たことがないでしょうか。


あれはサッカーでは必ず行うものです。何をしているのかというと、コイントスを行っています。キックオフ前にチームの代表であるキャプテンを呼んで、どちらの陣地を選択するか、またどちらが最初にボールを持てるかを決めるために行います。

 

ちなみにですが、11人のうちで一人だけ腕章をつけている選手がいますが、この人がチームキャプテンです。サッカーの試合では必ずチームに一人キャプテンを決めなければなりません。特別仕事があるわけではありませんが、試合開始前のコイントスと入場では先頭にいるくらいです。

 

そのキャプテンを呼んで、主審はコインの裏か表で決定します。まずコイントスに勝ったチームが、陣地を選択して攻める方向を決定できます。この陣地のことをエンドと言います。そしてコイントスに負けたチームが、前半ボールを保持することになりキックオフを行います。

ちなみにコイントスの段階ではすでに、キャプテン以外の他の選手はどちらかに散らばっているため、攻める方向はそのままになることが多いです。しかしゴール裏のサポーターや、デーゲームだと太陽の位置によって不利になることもあります。

 

コイントスで勝ったチームが不利のときは、攻める方向を入れ替えるため、両軍の選手が大移動を行います。コイントスで攻める方向を決めることをエンドを決めると言います。

 

サッカーでは前半と後半では、攻める方向が必ず逆になります。またキックオフも反対になるため、前半ボールを保持していたチームと反対のチームから試合が始まります。

 

つまり試合前にコイントスで決めたことが、後半になると逆になるということです。そのため陣地とボールを持つのか、先か後かの問題だけですが、公平性のためにコイントスで決めています。

 

 

 

 

PK戦の前にもコイントスを行う
コイントスは試合開始前だけでなく、PK戦の前にも行います。トーナメント戦などで絶対に決着をつけなければならないとき、90分の後に延長30分を行います。それでも決まらないときには最後にPK戦で決着をつけます。

 

試合開始前と同じように両チームのキャプテンが呼ばれて、再度コイントスを行います。PK戦のときはコイントスを2回行います。まず1回目のときはどちらのゴールでPK戦を行うか決めます。PK戦では2つゴールがあるうちの片方しか使われません。ゴールの大きさは同じでも、ゴール裏の観客がどちらチームのサポーターかによって、状況が全く違います。

また芝生などの環境も異なることがあります。2004年に行われたアジアカップを戦った日本代表は、準々決勝でヨルダンと対戦し、延長戦でも決着がつかずPK戦までいきました。

 

しかし芝生が荒れていたため、日本の第一キッカーだった中村俊輔と、第二キッカーの三都主アレサンドロが芝生に足を取られて滑って外してしまいました。

その状況を見た当時日本代表のキャプテンだった宮本恒靖が、主審に詰め寄って「これはフェアじゃない、使っていたゴールを辞めて、もう一方の反対側のゴールに変更して欲しい」と要求。その意見が通ることになり、急遽反対側のゴールで行われることになりました。

 

ちなみに最初2人が外したPKですが、エンドが変わってから流れも変わり、ヨルダンに勝つことができました。その勢いのまま準決勝、決勝と勝ち上がり、アジアカップを制覇したのです。PK戦の途中でゴールを変えるのはなかなかありませんが、それくらいPK戦でのゴール選びは重要ということです。

 

話をコイントスに戻しますが、1回目はどちらのゴールを使うのかを決めましたが、2回目のコイントスは、勝ったチームが先に蹴るか後に蹴るかを決めることができます。PK戦は両チームが交互に蹴るため、先攻と後攻でどちらが不利とかはありません。

 

しかしワールドカップでは、不思議と先攻の方が勝率が高いデータもあります。PK戦は技術だけでなく、選手のメンタルが重要になるため、後攻の方がプレッシャーがかかり、先攻の方がいいのかもしれません。

 

先攻の相手チームの選手がゴールを決めると、絶対に外すわけにはいきません。特に5番目のキッカーは、試合を決定づける可能性が高いため、プレッシャーは相当なものです。その辺りも含めて、PK戦の面白さであると言えます。

 

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