ボランチ(MF)
Sponsored Link

ボランチ(MF)

 

ミッドフィルダーの中でも特に重要なのが、ボランチです。ボランチとは、守備的なポジションにいるミッドフィルダーのことを言います。ポルトガル語でハンドルという意味になります。その由来の通り、ボランチはチームの舵取り役になる重要なポジションです。

チームの真ん中に位置しているため、攻撃に参加したり、守備も行いディフェンダーの負担を減らしています。ボランチで守備が全く機能しないと、ディフェンダーに相手の攻撃がモロにいってしまうため、チームとしても苦戦を強いられる戦いになってしまいます。そのため多くのチームでは、1人もしくは2人のボランチを置いています。

 

ボランチが1人のときはワンボランチ、2人のときはダブルボランチと言います。これはチームのフォーメーションや戦術によって異なります。例えば4-2-3-1のフォーメーションだと、この2がダブルボランチになります。

 

また最近多いのが、ミッドフィルダーを3人にする4-3-3です。真ん中の3がミッドフィルダーを表すのですが、配置が逆三角形のようになると、下に頂点がくるようになり、ここにワンボランチを置くことになります。

 

ただしミッドフィルダーが3人しかいない場合は、3人が守備も攻撃も全てに参加しなければなりません。そのためワンボランチというよりも、トリプルボランチに近くなります。その中でも特にワンボランチには、守備専任の選手を置くことが多いです。

 

 

ボランチの特性
ボランチは、日本語で守備的ミッドフィルダーのポジションになります。守備側に位置する選手になりますが、選手によって特性が異なります。大きく分けると、守備に強い選手と攻撃が得意な選手になります。

 

守備に強い選手の役目は、中盤でのボール奪取です。ディフェンダーまで攻め込まれる前に、中盤で食い止めることが大きな仕事です。特に4-3-3のミッドフィルダー3人が逆三角形のポジションだと、1人が中盤の底に配置されます。これをアンカーと言います。

 

アンカーとは、ディフェンダーのすぐ前に位置して、守備に専任する選手のことです。2010年の南アフリカワールドカップで、日本代表が採用しました。当時の日本代表で中盤の守備に優れていた阿部勇樹選手をアンカーに置くことで、チームの守備力が向上しました。

 

ちなみにこのアンカーですが、マケレレロールとも呼ばれています。元フランス代表の選手で、168cmと小柄ながら中盤の守備で活躍しました。2000年からはレアルマドリードでプレーした世界的な選手です。

 

しかし当時のレアルマドリードは、銀河系軍団と呼ばれ、フィーゴ、ジダン、ロナウドなど世界トップクラスのスーパースターを次々と獲得しました。華がある選手は、グッズなどが売れて、クラブの売上に貢献しているのですが、地味なマケレレはクラブから評価されませんでした。

 

2002年にUEFAチャンピオンズリーグで優勝したのですが、2003年にレアルマドリードにはベッカムが加入したのと交代で、マケレレは退団しました。スーパースターには高額な年棒を支払うのに、マケレレは金銭問題でイングランドのチェルシーに移籍することになりました。

 

マケレレが退団したレアルマドリードは、グッズは多く売れたものの、中盤の守備ができる選手を失ったため、退団後3年間はノンタイトルに終わりました。一方のチェルシーは、イングランドプレミアリーグを制覇するなど、マケレレはチームに大きく貢献しました。

 

サッカーはスーパースターを集めても、勝つことができない良い例だと思います。得点を取る華やか選手がいる一方で、チームのために中盤の守備を頑張る選手がいることを忘れてはいけません。

 

 

攻撃的なボランチ
ボランチのポジションにいながら、攻撃的な選手も存在します。パスの精度が高く、フォワードに決定的なパスを供給する選手です。ちなみにイタリアでは、ボランチの位置からパスを供給する司令塔のことをレジスタと呼ばれています。

 

トップ下よりもさらに下にいると、相手のプレッシャーが軽減されます。またボランチの位置から攻撃に参加すると、トップ下の選手はもっとゴール前でプレーでき、得点を狙いやすくなります。そうすると攻撃に多くの人数をかけることができ、より強いチームになります。

 

しかしボランチというポジションにいる以上、攻撃的な選手も、守備をしっかりと行う必要があります。もし守備が苦手であれば、近くに守備が得意な選手を置くこともあります。ACミランでプレーしたピルロは、ガットゥーゾというテクニックはありませんが、運動量が豊富で、守備が得意な選手が横にいました。

 

バルセロナで活躍したシャビは、アンカーにマスチェラーノやブスケッツという守備が得意な選手がいました。攻撃が得意であっても、守備が得意であっても、チーム全体としてバランスを考えることが大事です。

Sponsored Link