クラブチームと代表チームの関係性
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クラブチームと代表チームの関係性

 

普段サッカーを見ない人が試合を観るとなれば、多くの人が日本代表の試合になると思います。もしくは自分の住んでいる地域にあるJリーグのチームかもしれません。どちらにしてもこの2つのチームは趣旨が全く異なります。サッカーを観る前にまずはここから理解しなければなりません。

 

まず日本にはJリーグというプロサッカーリーグがあります。ここに所属しているチームを総称して、クラブチームと言います。プロのサッカー選手は必ずこのクラブチームに所属しなければなりません。そして毎週Jリーグで試合を行い、チームから給料をもらって生活しています。


Jリーグのクラブは興行になるため、毎週試合をしながら経営を成り立たせなければなりません。例えばスタジアムで試合を観戦するためには、チケットを購入することになります。このチケットを販売して収入にするのは、各クラブチームです。その他グッズ収入、ユニフォームや看板などのスポンサー収入などで収益を上げていきます。その中から選手の給料を払っていきます。

 

Jリーグから多少の分配金は出るものの、自力で運営しなければ、クラブの存続が危なくなってしまいます。昔はチームの親会社が赤字を補填していたこともありましたが、1998年に親会社の経営不振で横浜フリューゲルスというJリーグのチームが、横浜マリノスに吸収合併されたことがありました。

 

横浜マリノスの名前にフリューゲルスの「F」が残りましたが、事実上の消滅をしたことで、Jリーグでは親会社に依存することは良くないと認識されることになりました。そういった機運が高まり、Jリーグは2013年からクラブライセンス制度を新たに設けました。

 

細かい項目をクリアしなければ、Jリーグで戦えないようにしたのです。赤字を垂れ流しにして経営が悪化したクラブだと、Jリーグにいれなくなってしまいます。これはつまりクラブの存続に関わることです。実際赤字が続いたチームが、シーズン終了後に高額の年俸選手と契約を結ばないこともあります。

 

高額の年俸選手は人気であることが多いため、やむなくではありますが、収益が上がらなければ、費用を削減するしかありません。そのようにしてクラブチームは、必死に黒字を出せるように頑張っています。

 

 

 

 

代表チームは協会が運営している
一方の日本代表チームは全く趣旨が異なります。そもそも代表チームとは、各国のサッカー協会が、国中から優れた選手を招集して一時的に作るチームのことです。日本だと日本サッカー協会が運営しています。臨時で結成されるため、期間も長くて2週間程度です。

 

そしてその日本サッカー協会は公益社団法人のため、利益を追求するよりもサッカーを広く日本に普及させるなどの公益性が重視されています。日本代表以外にも、全国で大会を主催したり、審判の育成などサッカーに関する幅広い事業を行っています。

 

日本代表の場合は、年間でスケジュールが決まっているため、そのタイミングに合わせて代表監督が選手を招集します。ちなみに現在の日本代表監督は、ハリルホジッチ監督で推定年俸2億7000万円と言われていますが、これは契約を結んだ日本サッカー協会が全額を支払っています。

 

代表チームとクラブチームの大きな違いは、選手がいつも一緒にいないことです。クラブチームだといつも一緒にいるため、シーズン前にキャンプなど長期間の練習を行う時間があります。戦術も長い時間をかけて監督の考えを浸透させていきます。また練習試合も数多くこなすことができるため、シーズン開幕に向けた準備は万全です。

 

一方の代表チームは、基本的に長くても2週間くらいしか一緒にいません。そのため代表監督は、連携などの練習やミーティングにあまり時間が取れないことで毎回多くの悩みを抱えます。ちなみにこれは日本だけでなく、どの国でも同じことです。

 

しかし代表チームには、クラブチームにはないメリットもあります。それは代表監督は、自分の考えに合った選手を招集できるため、選手の質で困ることはありません(その国のレベル自体が低い場合は別ですが)。

 

日本代表でも監督によって、選ばれる選手の特徴が異なります。これまで選ばれていた選手が、監督が変わった途端に選ばれなくなる可能性もあります。招集できる人数は毎回限られているため、これも代表チームの特徴だと言えます。

 

存続のために利益を考えるクラブチームだと、使える予算が限られるため、十分な選手を確保できないデメリットがあります。サッカーでは選手獲得にお金(移籍金)がかかることがあるので、簡単に選手を獲得することができません。代表とクラブはどちらが良い悪いではなく、チームの趣旨が全く異なるということです。

 

ちなみに日本代表に選ばれた選手は、手当は出るものの、給料は発生しません。選手の給料はあくまでも、クラブチームから支払われます。その代わり勝つことができれば、勝利給が支給されますが、1試合10万円から50万円程度です(ワールドカップを除く)。

 

それでも多くの選手が、日本代表に選ばれたいと思うのは、代表に選ばれることは、サッカー選手としてとても名誉なことだからです。さらに国同士で戦うワールドカップに出場することはサッカー選手にとって夢であり、そのためにはまず日本代表に選ばれなければなりません。

 

また代表チームで活躍すると、選手としての価値が上がるため、注目度が高まります。場合によっては、より大きなクラブチームから声がかかることもあります。サッカー選手としてステップアップできるチャンスでもあるのです。

 

この代表とクラブの関係性は、日本だけでなく海外でも同じことです。ワールドカップが面白いのは、国を代表して戦うこともありますが、普段は同じクラブにいる選手が、母国の代表に選ばれて敵同士で試合をすることにあります。日本代表であれば、普段Jリーグで敵同士の選手が同じチームで戦うことになります。つまり普段のクラブチームのときとは違った戦いが見られるのです。

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