マイアミの奇跡
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マイアミの奇跡

 

現在でも日本サッカーで偉業とされているのが、マイアミの奇跡です。20年以上も前に行われたアトランタオリンピックサッカーでの出来事です。日本代表はアジア予選を突破して本大会に出場できたのですが、グループリーグでブラジル、ナイジェリア、ハンガリーと同じになってしまいました。

 

しかも初戦に戦うブラジルは、当時とてつもなく強いメンバーでした。アトランタオリンピックでも現在と変わらず、代表選手は23歳以下の年齢制限があり、オーバーエイジは3人までです。

 

このときのブラジル代表は、23歳以下の選手にロベルトカルロス、フラビオコンセイソン、ロナウドなどフル代表にも名を連ねるほどのレベルが高い選手が揃っていました。さらに24歳以上のオーバーエイジ枠として、ベベット、リバウド、アウダイールという、フル代表のスター選手3人を入れました。

 

これまでにワールドカップで優勝を4回も果たしていたブラジルですか、金メダルを獲得したことがなかったため、メンバーが揃っている今回は本気で優勝を狙いにきました。もちろん優勝の大本命はブラジルです。

 

一方の日本代表は、当時ワールドカップに一度も出場したことがありませんでした。しかもプロリーグであるJリーグが1993年にできたばかりで、サッカーが弱い国のイメージを持たれていた国でした。

 

 

そんな日本代表のメンバーには、中田英寿、前園真聖、城彰二、川口能活などがいましたが、現在でこそ有名選手ですが、1996年当時は、フル代表経験者はほとんどいなく、さらにオーバーエイジ枠も使わなかったのです。もちろん現在のように、ヨーロッパでプレーしている選手は誰もいない時代です。

 

開催していたアメリカのアトランタが、アメリカ大陸ということもあり、ブラジルサポーターが多く、アウェイの空気感でした。そんな中で試合が始まると、ブラジルの攻撃陣が、日本ゴールを狙ってきます。

 

しかしどれだけシュートを打たれても、川口能活のファインセーブやゴールポストにあたるなど、運にも助けられながら、得点を入れせません。ブラジルは、日本が格下だからといって、決して手を抜いていたわけではありません。むしろ日本を圧倒しているのに、点数が取れないことにいら立っていました。

 

そんな中で日本は、後半27分に伊東輝悦が先制ゴールを決めて1-0となりました。その後も一貫した守備でゴールを取られなかった日本は、なんとブラジル相手に1-0で勝利したのです。

 

この試合は、ブラジルは28本のシュートに対して、日本は4本だけでした。いかにワンチャンスをものにしたのかがわかります。一方的に攻めらていた日本でしたが、なんとか守りきりました。日本の守備的な戦術に批判もあったのですが、世界が驚く番狂わせに、日本で号外が出たほどです。

 

ちなみに日本代表は、ナイジェリアに勝利して、グループリーグ2勝1敗としたものの、得失点差でブラジルとナイジェリアに及ばず、残念ながら敗退してしまいました。

 

これはオリンピック代表の試合でしたが、フル代表ではこれまで、日本がブラジル代表に勝ったことが一度もありません。それを考えると快挙と言えます。そしてこれは、試合が行われた地名であるアメリカのマイアミをとって、マイアミの奇跡と言われています。今でも日本サッカーでは伝説となっています。

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