変わりつつあるヨーロッパの勢力図
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変わりつつあるヨーロッパの勢力図

 

ヨーロッパサッカーでは、強い国や流行りなどが、時代とともに移り変わっていきます。しかし不思議と勢いがずっと続くことはありません。これはブームのようなもので、その時々で違います。

 

今から20年ほど前は、フランスが世界一でした。1998年のワールドカップフランス大会で開催国だったフランス代表が初めて優勝しました。さらに2000年に行われたEUROでも優勝して、国際主要大会2連覇を果たしました。

 

このときは絶対的な存在としてジダンがいて、トップ下でボールを持ったら止められないほどの存在感がありました。さらに周りにもアンリ、ヴィエラ、ピレス、デシャンなどそうそうたるメンバーがいました。しかし2002年の日韓ワールドカップで、グループリーグ敗退になり、勢いは止まりました。

 

2006年のワールドカップドイツ大会では、フランス代表が準優勝になりましたが、このときはジダンが引退するタイミングだったことと、当時のフランス代表監督が嫌われていたことで、チームが一致団結していたため、結果を残すことができました。

 

フランス大会の後は、2002年大会で優勝したブラジル代表に勢いが変わりました。特にロナウドの時代から、ロナウジーニョへと変わりました。バルセロナでプレーしていたロナウジーニョの華麗なテクニックに、多くの人が魅了されました。

 

その後ヨーロッパで勢いが出てきたのがスペイン代表です。国際大会では勝てないと言われていたスペイン代表が、2008年のEUROに優勝しました。その勢いのまま、2010年ワールドカップ南アフリカ大会で優勝し、さらに2012年のEUROでも優勝しました。国際主要大会3連覇を成し遂げたのです。

 

スペインには世界最高峰リーグのリーガエスパニョーラがあるため、スペイン代表のメンバーはかなり強力です。むしろこれまで全く結果を残せなかったのが不思議なくらいです。3連覇を果たしたときのパスを回してボールを支配する、ポゼッションサッカーが日本でも話題になり、マネされるようになりました。

 

このときの主力選手は、イニエスタ、シャビ、セスク、シルバなど、中盤でパスが上手い選手が揃っていました。この中盤4人のことをクワトロフゴーネス(4人の創造者)と呼ばれ、華麗なパス回しが魅力でした。スペイン代表に、多くのバルセロナ所属の選手がいたため、バルセロナでもポゼッションサッカーが行われていました。

 

 

ドイツ代表を変えたレーヴ監督
ドイツは2006年に自国開催のワールドカップがありました。このときの代表監督はクリンスマンです。現役時代はスター選手でした。ドイツ大会は、開催国ながら前評判は最悪だったのですが、結果的に3位になりました。

 

クリンスマンはここで退任となり、代わりに監督になったのがレーヴです。2006年ワールドカップのときは、監督だったクリンスマンのコーチにいました。つまりレーヴは、コーチからの昇格となったのです。

 

ドイツ代表は体が大きいため、フィジカルを使ったプレーが得意でしたが、レーヴが素早いパス回しのスタイルへと変えていきました。それにより、エジル、ゲッツェ、ロイスなどテクニックがある選手が頭角をあらわすようになり、2010年ワールドカップ南アフリカ大会は3位でしたが、2014年ブラジル大会は優勝しました。

 

それに一躍かったのが、2006年からドイツのブンデスリーガで導入されたホームグロウンルールです。自国で育った選手を12名、その中から自クラブで育った選手を6名契約しなければならないため、これにより能力の高いドイツ人が育ってきました。

 

レーヴ監督もブンデスリーガで若くて結果を出している選手をどんどん招集しているため、若い選手でも代表に定着することがあります。やはり自国のプロリーグで選手を育てることがいかに大事かという良い例となっています。

 

ちなみに2006年に就任したレーヴ監督ですが、結果をしっかりと残しているため、契約延長に次ぐ延長で、2020年まではドイツ代表で監督することになっています。しかし残念ながら2018年ロシアワールドカップでは前回王者ながらグループリーグで敗退してしまいました。代表チームとしては異例の長期政権となっていましたが、結果を残せなければ監督の座を追われることになります。

 

 

新しく力をつけてきた国
これまではサッカーが強い国と言うと、フランス、スペイン、ドイツ、イタリア、イングランドなどがありました。しかし最近かなりの勢いで強くなっている国があります。それがベルギー代表です。

 

ベルギーと言われてもピンとこない人が多いかもしれません。10年前までは中堅国の一つでした。2002年の日韓大会では、日本代表も対戦していますが、決して強い国ではなかったです。しかし現在では、世界トップクラスの実力になりました。

 

アザール、ルカク、クルトワ、デブライネ、フェライニなど多くの選手がビッグクラブで活躍中です。チェルシーのゴールキーパーであるクルトワは、現在では世界一だと評判が高いです。デブライネは、2016年に移籍金100億円でマンチェスターシティに移籍した選手です。

 

この他にも挙げればキリがないくらい、ビッグクラブでプレーしている選手が多いです。タレントだけで見ると、世界でもトップクラスになりました。フランスやイタリアに比べても、よっぽどベルギー代表の方が、タレントは豊富です。

 

そしてついにベルギー代表が、2015年にFIFAランキングで1位になりました。FIFAランキングで過去に1位になったのは、世界で8ヶ国しかありません。ベルギー代表にとっては快挙と言えます。そして2018年ロシア大会では、豊富なタレントが躍進し、ベルギー史上最高位となる3位となりました。

 

またクリスティアーノ・ロナウドが有名なポルトガルも、タレントが豊富に揃っています。11人全員が揃うことは難しいですが、能力の高い選手は多いです。国際大会で優勝したことがなかったポルトガルも、ようやく2016年のEUROで念願の初優勝を果たしました。

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