ヨーロッパでは育成型クラブが多い
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ヨーロッパでは育成型クラブが多い

 

ヨーロッパではクラブ数が多いため、規模は大小さまざまです。どのクラブも選手を補強してチームを強くしたいと考えていますが、高額な移籍金を支払って、他のチームの主力選手を引き抜くのは、ビッグクラブだけです。

 

予算が限られている多くのクラブでは、自分で選手を育てて、戦力として起用しています。場合によっては、ビッグクラブに高額で売却することもあります。予算規模の小さいクラブにとっては、選手売却による移籍金も、重要な収入源となります。ヨーロッパでは、このような育成型クラブの方が圧倒的に多いです。

 

各国のリーグ戦で優勝しているからと言って、ビッグクラブとは限りません。その国ではビッグクラブかもしれませんが、ヨーロッパ全体を見れば、上には上がいます。例えばオランダには、エールディビジというプロリーグがあります。強豪クラブであるアヤックスも育成型クラブです。

 

エールディビジでは、優勝を争うほどの名門クラブですが、アヤックスはこれまで多くの選手を輩出しています。出身者にはスナイデル、ファンデルファールトなど、オランダ代表、レアルマドリードなどで活躍した選手などがいます。

 

アヤックスは、チャンピオンズリーグにも出場するほどの実力あるクラブですが、活躍する選手がいると、すぐにビッグクラブからオファーがあります。

 

そこで育成した選手を放出して、移籍金を得ています。育成型クラブは、無理に選手を引き止めてもムダだとわかっているため、その代わりになるべく高い移籍金をもらおうとします。

 

このように育成型クラブでは、ヨーロッパではそれほど強いわけではないのですが、多くのスター選手を輩出しています。そうしたサイクルにより、クラブが成り立っています。

 

イングランドプレミアリーグのウェストハムも下部組織出身選手がすごいです。リオ・ファーディナンド、ランパード、ジョーコール、デフォーなどのイングランド代表を輩出しています。良い選手は引き抜かれるため、ウェストハムは、チームとしては強くないのですが、下部組織のすごさは知れ渡ります。

 

本来であれば、優秀な選手を輩出するクラブほど、戦力が充実して優勝を狙わなければなりません。しかし育成型クラブほど、資金に余裕がないクラブの方が断然多いです。選手に高額な年俸が払えないため、止むを得ず高額年俸を支払えるビッグクラブに放出することになります。

 

そういう育成型クラブは、リーグ優勝を狙うどころか、経営を成り立たせることに必死です。そのため選手を育てて売却することで、高額な移籍金をもらえるので、それを当てにしながらクラブ経営を行っています。

 

 

育成型クラブのFCポルト
日本人には馴染みのないポルトガルリーグですが、ヨーロッパで知られた名門クラブがあります。ポルトガルではトップ3に入るほどのビッグクラブである、FCポルトはこれまで選手を放出することで、多額の移籍金を得ています。近年に移籍だけでもこれだけ多くの移籍金を得ています。

 

ファルカオ  54億円
ハメスロドリゲス  61億円
ダニーロ  43億円
フッキ  54億円
ジャクソンマルティネス  47億円
マンガラ  54億円
アンデルソン  43億円
ぺぺ  40億円
モウティーニョ  34億円
アレックスサンドロ  36億円

 

これら全ての選手を下部組織で育てたわけではありません。ゼロから育てたわけではなく、才能ある選手を若いうちに安く獲得して、育ったところで高額な移籍金で売却しています。

 

特に南米には、ヨーロッパでは知られていない才能がゴロゴロいます。そういった選手を見つけて、すぐに獲得しているのです。ブレイクする前であれば、選手は安く獲得することができます。

 

またポルトガルリーグでは、ブラジル人は外国人扱いされないため、将来のブラジル代表となりうる逸材も在籍しています。左サイドバックのアレックスサンドロはユベントスへ、右サイドバックのダニーロは、レアルマドリードに移籍しました。

 

このような獲得オファーがあると、選手も移籍したいと考えます。ビッグクラブでプレーするために、ヨーロッパに移籍してきたからです。そこでFCポルトは放出を考えますが、その代わり高額の移籍金を得るというわけです。選手を安く買って、高く売るため商売上手なクラブとも言えます。

 

そしてこれだけ移籍させた実績があると、若い選手がこぞって入りたがります。若いうちにいきなりビッグクラブに入れる選手は多くありません。そのため最終目標をビッグクラブに加入することと考えて、ステップアップを考えるのです。その段階として存在しているクラブであるとも言えます。

 

Jリーグもこういった商売上手な育成型クラブを目指すべきです。ヨーロッパにどんどん選手を送り出すクラブであれば、才能ある若い選手が入ってきます。その結果クラブにとっても潤うことになるのです。

 

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